歯周病治療

Periodontal disease 1

最近、テレビや雑誌で歯周病という言葉を頻繁に聞くようになってきました。しかし、歯周病と聞いてもあまりピンとこず、他人事のように思っている方がほとんどだと思います。それには歯周病の恐ろしい特徴が関係しているのです。

歯周病は「サイレント・ディジーズ」と呼ばれています。日本語に訳すと「静かなる病気」です。…まだピンときませんね。。歯周病の恐ろしいところは、ひどくなるまではほとんど症状がなく、痛くなったり歯がグラグラするようになった時にはすでに手遅れ…ということが多い病気なのです。つまり、症状無くこっそりと進行していく病気→静かなる病気、なのです!

そんな恐ろしい歯周病に、どのくらいの人がなっていると思いますか?歯周病の有病率は、20歳代で約7割、30〜50歳代で約8割、60歳代では約9割と言われています。しかし、ご自身が歯周病になっていると気付いている人はわずかです。しかも、抜歯になる原因第1位が歯周病なのです。虫歯じゃないのです。歯医者=虫歯というイメージがありますが、実は歯医者=歯周病というイメージの方が正しいのかもしれません。恐ろしいです。まさに静かなる病気ですね…。静かなうちに進行を食い止めなければなりません。

Periodontal disease 2

歯周病は、歯肉炎と歯周炎とに分かれます。歯肉炎は歯周病の初期段階で、炎症は歯茎だけにとどまっています。歯ブラシで血が出る程度の症状でしたら歯肉炎が疑われますこの段階でしたら日々のブラッシングや歯科医院での専門的なクリーニングで治ります。しかし、歯周炎になってしまうと、炎症は歯茎から歯を支えている骨にまで進行してしまいます。ここまで進んでしまうと、明らかな歯茎の腫れや痛みが出てきたり歯がグラグラしてきたりします。歯がグラグラしてしまうのは歯を支えている骨が溶けてしまっているからです。そして、1度溶けてしまった骨が元に戻ることはほとんどありません。

基本的に歯周炎の治療は、できるだけ進行を遅らせて現状維持させるのが精一杯です。しかし歯周炎の初期でもほとんど症状は無いので、ご自身で気付かれることはとても難しいです。なので、症状が無くても、歯科医院で定期的に検診を受けてクリーニングを受ける必要があるのです。

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匠デンタルクリニックでは、マイクロスコープを用いて検査やクリーニングを行い、徹底的に汚れを落とします。マイクロスコープを用いることで、治療風景を動画でお見せすることができるので、ご自身のお口の状態が良くわかり、皆さんとても驚かれます。百聞一見に如かず、ですね。また唾液検査も行い、患者様の虫歯のなりやすさや歯周病の進行具合、口臭までを調べて様々なリスクやそれに対する対処法をご提案させていただきます。今まで歯科医院でクリーニングを受けたことがある方は大勢いらっしゃると思いますが、当院のメニューはきっと驚きの連続だと思います。是非一度お試しください!今までと価値観が変わりますよ!

そして歯周病の恐ろしさはお口の中だけでは終わりません。近年の調査で、歯周病菌が血管を通って全身に影響することがわかってきました。糖尿病や呼吸器疾患、脳血管疾患や心循環器疾患、さらには妊娠している方の場合は早産や低体重児出産のリスクを高めてしまうのです。

歯周病になる原因は様々です。主な原因はプラーク(歯垢)や歯石ですが、歯並びが悪かったり隙間があるような被せ物があると、それらを綺麗に取り除くのがとても大変になります。また、喫煙や不規則な生活、ストレスなども歯周病を悪化させてしまう要因になります。

我々は、クリニックにお越しいただいた患者様のお口の中を綺麗にすることはできます。しかし、毎日お越しいただくわけにはいきません。1番重要なのは、皆様が毎日行うブラッシングなのです。そのために、我々は最大限のサポートをさせていただきます。歯周病治療の主役は皆様です!いつまでもご自身の歯で美味しく食事ができるよう、一緒に頑張りましょう!