【当院の特徴①】抜かない治療!

Root canal treatment 1

「初めに行った歯医者さんでは、歯を抜いたほうがいいと言われたけれども、別の歯医者さんに行ってみたら、歯を抜かないで済んだ」という話を耳にしませんか?
 

抜く必要のない歯を、できる限り残すことにこだわる

これが私の求める理想の歯医者さんです。

安易に抜歯することは、決して患者さん本意の治療ではありません。あらゆる手段を尽くして、なんとか頑張って残そうとしたけれども、それでも駄目ならば・・・という順番を、我々歯科医師は忘れてはいけないと思っています。もしも自分に歯を残す治療技術がないことを理由に、安易に患者さんの歯を抜き、インプラント治療を行っているとするならば、私は、それは本来のあるべき歯科治療ではないと考えます。つまり、歯を抜くことやインプラント治療とは、歯を残す技術があってこその治療法なのです。

私は、歯科医師の国家資格を取得後、勤務医として東京都世田谷区にある大手有名医療法人で約15年間、院長という立場で数多くの患者さまを治療していました。比較的手先が器用だったため新米ドクターの頃から、歯科治療の中でも高度な技術を要するインプラント治療や矯正など、幅広い治療を経験させてもらいました。15年前というと、インプラント治療が日本で爆発的に普及したタイミングでもあり、実は、私もその流れに乗っていた歯科医師の一人でした。私は日々、インプラント治療のプロとして、患者さまの治療に追われていました。そんなある日、私は、たまたま手に取った歯科専門誌に大きな衝撃を受けました。そこには、

インプラント治療が必要だと判断する前に、
あなたは、患者さんの歯を残すために
全身全霊のベストを尽くしていますか?
あなたには、本当にその歯を残す治療技術がないのですか?

と書かれた記事でした。

私はこのメッセージを目にし、雷に打たれたようなショックを受けました。たしかに他のクリニックで残せる可能性があった歯が、たまたま自分のクリニックにきた患者さまが、抜歯やインプラント治療をすすめられていたならば、そんなことは絶対にあってはなりませんし、自分は絶対に、そのような歯科医師になってはいけない、と強く思いました。

そして、その日以来、「歯を残す」という高度な治療技術が私にあるのかどうか、毎日毎日、自問自答を繰り返す日々が続きました。正直に申し上げますと、残念ながら当時の私には、その問いに対して、自信を持って首を縦に振ることはできませんでした・・・。そして、その頃から、私の治療スタンスは大きく変わっていったのです。

Root canal treatment 2

現在の私は、歯を抜かないで済む高度な治療技術を追求するために、日々、世界中の最新歯科治療の研究結果に目を通し、自己研鑚に励んでいます。そして、その強い想いが、健康な歯をできる限り残すことにこだわった治療をする、という、現在の匠デンタルクリニックの診療理念につながっています。歯を残す治療には、単に治療技術や経験や知識だけでは十分ではありません。実はそれを支えるために、診療設備や治療環境も、とても大切です。

匠デンタルでは、日本でもほんの一部の歯科医院にしか導入されていない、最新の診療機器を積極的に導入しております。具体的には、歯を残すためには、以下の2つのことが重要となります。

①マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による診断と治療

最新の歯科用顕微鏡を使うことにより、今まで目に見えなかったミクロなスケールで、虫歯の進行度や歯の根元の神経のダメージ具合が分かります。そして、細かな歯の亀裂なども見えるようになり、“歯を抜かないで残せるかどうか”、という一番も重要なことに対して、一般の歯科医院とは比べ物にならないくらい、的確に検査や診断を行うことができます。

        

②専門的な知識と技術

実は、歯科用顕微鏡で治療をするだけでは、歯を残すことはできません。歯を残せると判断した場合には、下記のような歯を残すための専門処置も合わせて行う必要があり、本来は抜かなければいけなかった歯に対して、なんとか抜かないで残せる確率を大幅に引き上げてあげることが重要となります。精密根管治療/歯根端切除術/MTAセメントによる破折部の修復・エクストリュージョン(歯を矯正的に引っ張り出す治療)・クラウンレングスニング(歯冠長延長術)/MI治療

        

つまり、歯を残すためには、肉眼では見えないスケールで高度な治療を行うためのマイクロスコープと呼ばれる歯科用顕微鏡が必要であり、それに合わせて専門知識や専門治療技術も必要となるのです。しかし、そもそもマイクロスコープがとても高額な診療機器なため、全国で導入されている歯科医院が少なく、主に、一部の大学病院にしか置かれていないのが現状です。

さらには、それを使いこなして実際の治療に使える熟練レベルに達するには5年以上の技術習得期間が必要となるため、実際に歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)を使って、「歯を抜かない、残す治療」を行える歯科医師が、世の中に、ほとんどいないのが現状なのです。

もし、他の歯科医院で歯を抜いたほうが良いと診断された患者さまの中で、やはり可能な限り、なんとか歯を残したい、という強い想いのある患者さまは、歯を抜かないで残すための専門的な治療環境が整った匠デンタルクリニックに、ぜひ一度、ご相談にお越しください。院長の永谷が、責任をもって診断、及び治療をさせて頂きます。