【当院の特徴①】抜かない治療!
目次はコチラ!
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なぜ「抜かない治療」にこだわるのか
歯を残すことへのこだわり
私たち渋谷の歯医者「匠デンタルクリニック」では、健康な歯をできる限り残すことにこだわった治療をします。
「初めに行った歯医者さんでは、歯を抜いたほうがいいと言われたけれども、別の歯医者さんに行ってみたら、歯を抜かないで済んだ」という話を耳にしませんか?
『抜く必要のない歯を、できる限り残すことにこだわる』
これが私の求める理想の歯医者さんです。
安易に抜歯することは、決して患者さん本意の治療ではありません。あらゆる手段を尽くして、なんとか頑張って残そうとしたけれども、それでも駄目ならば・・・という順番を、我々歯科医師は忘れてはいけないと思っています。
もしも自分に歯を残す治療技術がないことを理由に、安易に患者さんの歯を抜き、インプラント治療を行っているとするならば、私は、それは本来のあるべき歯科治療ではないと考えます。つまり、歯を抜くことやインプラント治療とは、歯を残す技術があってこその治療法なのです。
実は、歯科医師の治療方針や技術レベル、設備の違いによって、同じ歯の状態でも「抜歯」と「保存」という真逆の判断が下されるケースが少なくありません。当院は、歯を抜くことはあくまで“最終手段”と考え、できるかぎり抜かずに残すことに強いこだわりを持っています。なぜなら、天然の歯に勝る素材は存在しないからです。
インプラントがどんなに進歩しても、ブリッジや入れ歯がどんなに精巧になっても、オリジナルの歯に勝る咀嚼力や感覚、長期的な口腔健康維持は実現できません。
安易な抜歯がもたらすデメリット
私たちは安易な抜歯は絶対に避けるべきだと考えています。抜歯後はインプラントやブリッジ・入れ歯などで補う必要がありますが、主に3つのデメリットがあります。
・あと戻りできない:一度抜いてしまった歯を元に戻すことはできません。
・他の歯への負担:ブリッジの場合、隣の健全な歯を削るリスク
・メンテナンス:インプラントや入れ歯は定期的な調整が不可欠
当院では、患者さまの負担をできるだけ避けるためにも、まずは「歯を残す治療ができないか?」を徹底的に検討します。抜歯に踏み切るのは、本当に残せないと判断した場合のみです。
私たちの理想の歯科医療
他院で抜歯の必要があると言われた歯でも、「高度な根管治療」や「歯根端切除」「MTAセメントの使用」など、最新の知識と設備、そして熟練した技術を駆使すれば、残せる可能性が高まるケースは多々あります。
実際に「歯を抜かなきゃいけない」と他院で言われた患者さまが、当院では歯を残せたという例も少なくありません。
私たちは、こうしたあらゆる手段を尽くして可能性を追求する姿勢こそが、患者さま本位の歯科医療だと信じています。だからこそ、日々の研鑽と治療環境のアップデートを怠らず、より多くの歯を救える医院でありたいと願っています。
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院長が「抜かない治療」を志すようになった背景
インプラントの普及と疑問
私は、歯科医師の国家資格を取得後、勤務医として東京都世田谷区にある大手有名医療法人で約15年間、院長という立場で数多くの患者さまを治療していました。比較的手先が器用だったため新米ドクターの頃から、歯科治療の中でも高度な技術を要するインプラント治療や矯正など、幅広い治療を経験させてもらいました。
15年前というと、インプラント治療が日本で爆発的に普及したタイミングでもあり、実は、私もその流れに乗っていた歯科医師の一人でした。私は日々、インプラント治療のプロとして、患者さまの治療に追われていました。そんなある日、私は、たまたま手に取った歯科専門誌に大きな衝撃を受けました。
衝撃を受けた歯科専門誌のメッセージ
その雑誌にはこう書かれていました。
インプラント治療が必要だと判断する前に、
あなたは、患者さんの歯を残すために
全身全霊のベストを尽くしていますか?
あなたには、本当にその歯を残す治療技術がないのですか?
私はこのメッセージを目にし、雷に打たれたようなショックを受けました。たしかに他のクリニックで残せる可能性があった歯が、たまたま自分のクリニックにきた患者さまが、抜歯やインプラント治療をすすめられていたならば、そんなことは絶対にあってはなりませんし、自分は絶対に、そのような歯科医師になってはいけない、と強く思いました。
そして、その日以来、「歯を残す」という高度な治療技術が私にあるのかどうか、毎日毎日、自問自答を繰り返す日々が続きました。正直に申し上げますと、残念ながら当時の私には、その問いに対して、自信を持って首を縦に振ることはできませんでした・・・。そして、その頃から、私の治療スタンスは大きく変わっていったのです。
治療スタンスの180度の転換
それまで得意としていたインプラント治療を否定するわけではありません。しかし、抜歯を避けるための高度な根管治療や破折歯の修復技術を学ばずに「仕方ないからインプラントにする」という流れには、疑問を抱かざるを得ませんでした。
そこで私は、マイクロスコープ治療の研究に没頭し、世界水準の知識と技術を学びながら、臨床を重ねることで“抜歯前提ではなく、歯を残す選択肢がある歯科医療”を実現する道を歩み始めたのです。
今でもその姿勢は変わらず、「歯を抜かないこと」にこだわる匠デンタルクリニックの礎となっています。
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歯を残すための2つの重要ポイント
マイクロスコープ(歯科用顕微鏡)による精密診断・治療
当院で特に重要視しているのが、歯科用顕微鏡(マイクロスコープ)の活用です。肉眼では見落としやすいミクロレベルの汚染や亀裂をしっかりと確認できるため、
など、従来の方法では難しかった精密治療が可能になります。
しかし、マイクロスコープの導入は設備投資や習熟に時間と費用がかかるため、全国の歯科医院に普及している割合は一部報告では5〜6%とも言われています。
また、使いこなすには5年以上の技術習得期間が必要とされ、実際に臨床で活用できるレベルになる歯科医師はさらに限られています。当院はその稀少な一例として、全チェアにマイクロスコープを設置し、精度の高い診療を行っています。
専門的な知識・技術の総合力
たとえば歯根破折(歯の根が割れてしまう状態)や重度の虫歯が進行したケースでは、
などの複合的アプローチが必要になる場合があります。
そのためには、マイクロスコープの操作だけではなく、口腔外科的な手技や矯正的な知識、補綴(ほてつ)分野の高度な技術を組み合わせる総合力が求められます。
当院では、院長の長年の臨床経験と独自のネットワーク(専門医や技工士との連携)を活かし、患者さま一人ひとりの状態に合わせて最良の手段を検討します。この多角的な診断・治療こそ、歯を抜かずに残す確率を高めるカギといえます。
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どんな症例でも残せるわけではない — それでも可能性を追求する
絶対に残せない歯もある
残念ながら、すべての歯を100%残せるわけではありません。歯根が大きく割れてしまっていたり、歯周組織の破壊が極度に進んでしまったケース、骨が極端に吸収している場合などは、いくら技術を尽くしても保存不可能なことがあります。
しかし、その結論に至るまでに、当院ではありとあらゆる可能性を慎重に探ります。明らかな症例でも、セカンドオピニオンとして来院いただいた患者さまに対して「本当に抜くしかないのか」を多角的に検討し、やむを得ないと判断した際には、責任をもって最適な治療方針を提案します。
心身の負担を考慮したご提案
抜歯を避けるための精密治療は、通常よりも治療期間が長くなったり、費用が多くかかることがあります。
とくに複数の高度処置を組み合わせる場合、通院回数も増えるかもしれません。こうした点も含めて、患者さまの生活環境や希望をしっかり伺い、メリットとデメリットを透明性高く説明するよう努めています。
結果として「早く楽になりたい」「他に通院を優先すべき事情がある」という方には、インプラントやブリッジを選択することもあるでしょう。
歯を残すことは当院の理想ではありますが、それが患者さまの人生にとって最善の選択になるとは限りません。最終判断は、十分なカウンセリングを経たうえで患者さまと一緒に行います。
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当院での治療の流れ
1. 初診カウンセリング

患者さまの悩み、他院での治療方針、これまでの病歴などを詳しく伺います。必要に応じてレントゲン撮影やCT撮影、マイクロスコープを用いた口腔内チェックを行い、歯を残せるかどうかの大まかな見立てをお伝えします。
2. 検査・診断

歯根の状態、歯周組織の健康度合い、噛み合わせのバランスなどを詳細に分析。セカンドオピニオンの方も丁寧に診断し、歯の状況を詳しくご説明します。
3. 治療計画の立案・説明

保存治療が可能な場合は、その具体的な方法や期間、費用をお示しします。
抜歯が避けられないと判断する場合も含め、複数の選択肢を提示し、患者さまとじっくり相談します。
4. 精密治療の実施

根管治療や歯根端切除、MTA修復など、計画に沿って高度な保存処置を行います。治療のステップごとにマイクロスコープ映像で確認・説明する場合もあります。
5. メンテナンス・経過観察

無事に保存治療を完了しても、再発や歯周病リスクはゼロではありません。
定期検診やクリーニングを通じて経過を追い、長期的に歯を守り続けます。
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匠デンタルクリニックの「抜かない治療」に興味がある方へ
「一度診てもらいたい」という気持ちだけでもOK!
他院で「抜歯が必要」と言われた患者さまや、歯に大きな亀裂があると言われた方、ひどい痛みや腫れが続いている方…
「もう本当に抜くしかないのか?」という疑問があれば、セカンドオピニオンとして当院で気軽に相談してみませんか?
もちろん実際に拝見しなければ分からないですが、当院に相談をしていただき抜歯をせずに済んだケースもたくさんあります。可能性を探るための第一歩として、どうぞお気軽にご相談ください。
歯を残す価値は未来への投資
歯を1本でも多く残せば、将来的に噛む力、味わう楽しみ、健康維持の面でメリットが大きいことは多くの研究で示されています。
食事制限が少なく、生涯にわたって“自分の歯で噛んで食べる喜び”を得られるのは、何にも代えがたい価値です。
当院は、その未来を守るために全力でサポートいたします。
院長からのメッセージ
歯を残すことは、歯科医師の腕や知識だけでなく、患者さまとの協力関係が欠かせません。治療に時間がかかることもあれば、日常的なセルフケアを頑張っていただく必要もあります。
しかし、その苦労を乗り越えた先には、かけがえのない“自分の歯を使える喜び”が待っています。もしあなたが抜歯に不安や抵抗感を抱えているなら、どうか一度、当院にご相談ください。私たちは“可能性を追い続ける歯科医療”をお約束します。