「歯を残す」

当院には他院にて抜歯と診断された患者さんが多数来院されます。

その中で本当に抜かずに残せるのは、3分の1くらいだと思います。

抜歯の判断は非常に難し場合が多々あります。

私を含め歯科医師の技術不足で抜歯と診断される場合ももちろんあるかもしれませんが

その多くは「残してもあまり持たないであろう」と予想されるため抜歯と診断されます。

抜歯ぜずに歯を残す場合、それがどの程度持てば満足するかは人それぞれ全く違います。

ある人は「1年持てばいいです。」

ある人は「10年持たないと…。」

と、様々です。

私は虫歯を故意に残して保存する場合も稀にあります。

その場合、もちろん患者さんと事前にどの程度持つかわかりませんがそれでも残したいか否かを確認し

同意を得てからにしています。

幸いそのようなケースでもすぐ抜歯になってしまうことは実際あまりありません。

こちらが抜歯と診断した場合で患者さんがそれでも残したいという場合は

基本的にはセカンドオピニオンを提案するか、当院での治療継続を御断りしています。

 

セカンドオピニオンとして

当院に来院される患者さんは今の主治医の先生に

抜歯と診断された際には

「残した場合どの程度持つか」をできれば確認しておいてもらえると助かります。

もし、その先生と私の診断が同じであれば、

今までの主治医の先生に継続して診てもらう方がいいと考えるからです。

 

当院での診断に疑問点がある場合はサードオピニオを推奨します。

今はそういう時代ですので。

 

ただ歯を残すだけなら多くの場合成功するでしょう。

しかし、その歯をいかに継続して長く噛み続けられるか

担当医によって大きく変わってきます。

特に根管治療(歯の根の治療)をしければいけない場合です。

顕微鏡を使用するか否かで結果がものすごく変わります。

今までの学会データからみると2~3倍程度成功率に差がでます。

その意味では、顕微鏡歯科がもっともっと日本に普及することを切に願うばかりです。